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中小企業のブランディングとマーケティング(第5回):事業コンセプトとは?

こちらの記事は、海外展開に関心のある製造業の経営者や技術者の方にお伝えしたい情報です。

国内の精密機器メーカーにて10年超の海外営業経験を持つ弊社スタッフNが、中小企業のブランディングとマーケティングについて実体験を交え、様々な角度からご紹介していきます。

前回の記事では、「今後の製品設計における「標準化・共通化・モジュール化」とマーケティング」についてご紹介しました。

第5回目の記事では、「事業コンセプトとは?」についてご紹介します。


1. 何か足りないけどわからない?

クライアント向けに事業案内のプレゼンテーションを行うというと、それだけでも背中が緊張しそうですね。私自身もそんな経験がありました。

まずはタイトルと最後のページの会社案内から考えて・・・それから内側を埋める、さてどうしよう。もっと違ったポイントで見せるべきじゃないか、いつもならこの順番で製品を並べるけど、今回は変えた方がいいのでは?

それなりに他社との違いを見せたいとの思いで作りましたが、出来上がったプレゼン資料は最初と最後のページは別物、その間の製品紹介は単なる“製品プロモーション”でしかありません。

それはそれで“他社との差別化”が出来ていて、デザインとしても案外しっかりしたものが出来上がっていましたが、何が足りなかったのでしょうか?

2. 消費者目線とその変化

現在マーケティングにおける4Eといえば、製品(Products)、価格(Price)、場所(Place)、宣伝(Promotion)ですね。

さらにそこに消費者目線の価値(Customer Value)、コスト(Cost)、利便性(Convenience)、コミニュケーション(Communication)を被せるとそこにこのようなグラフで表すことができます。

まず“他社との差別化”や“デザイン”目線ではなくて、そこには“ 顧客目線”が必要とされていることがわかります。

そして新たに提唱された4Eというのがこの図です。
体験(Experience)、価値交換(Exchange)、どこでも(Everyplace)、伝え広める(Evangelism)。

その中心に企業の軸になるブランディングを置きます。

マーケティング4Eとこのブランディングが繋がることで、今後はより大きな社会に対する自社の主張していきたい形が見えてきます。

つまり、SNSやウェブサイトなどにより発信される情報の量がさらに増え、そこに消費者の目線で大きく変化してきています。

B to Cの場合にはこのままの通りですが、B to Bの場合のメリットはこれを企業のブランドとして事前リサーチする、といった方法にも使えます。

改めて企業側としては、自社の製品をどのようにマーケティングしていくか、改めて企業のあり方、ブランディングのあり方を考えていく必要があります。

3. これからのプロモーション効果における必要なこととは

私がプレゼンテーションについて何が足りかなったかというと、それは一本の軸となる「コンセプト」です。

言うならば、企業名と横並びになるその「事業を表す軸」です。

「コンセプト」を作ればそこから、例えばSDGsに関連する事業や、その他調査状況を踏まえて 自社の製品サービスを繋げていきます。
全てが「コンセプト」に伴っており、それが全てにおいて繋がっていることです。

そうすると、自ずと企業の「事業を表す軸」は1ページから最終ページまで繋がり、それを読んでいる人(消費者)も理解できるプレゼンテーションになります。

企業の“らしさ”を明確にして、それを伝えていきましょう。


番外編:自分で歩く海外 <ドイツ、ブレーメン>

ドイツ「ブレーメンの音楽隊」で有名なブレーメンの街を訪れました。

もともとグリム童話のお話である「ブレーメンの音楽隊」は、決して大きな街ではありませんでしたが、あらゆるところでこの街はその小さな街並みと比例してまるで動物が主役の街でした。

まるで人間として降り立った私は、何だかペットに飼われている人間。。。いえ、ここでは私こそここで飼われているペットなのかもしれません。

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